gpz15.htm Last update 1999/01/20

リアサス周辺のメンテナンス


リアホイルのメンテとリアキャリパーのメンテついでにリアサスペンションのリンク回りのグリスアップも一緒にやってしまえ。(^-^)/
と、いうわけで今回はリアサスを外してリンク回りの清掃&グリスアップに挑戦しました。

まずは、リアサスをメンテする為にリアホイルを外しましょう
右のマフラーやリアキャリパーも邪魔だから外しておくといいでしょう。
それから、シートを外してサイドカウルも外します。
(サイドカウルはブレーキランプのところで組木細工のように左右のカウルが組み合わされてますから、無理な力を掛けると割れますので要注意。)

さて、外すものを外してしまったら、まずはサスの下の部分ロッカアームを取り外しにかかりましょう。

外すボルトの位置 ロッカアームの図

左の写真の○印のところが外さなければならないボルトの位置。
とりあえず、ボルトを一本づつ抜く前に4つのボルトを全部緩めます。
がっ、しかし・・・思った以上にボルトはきつく締まっていてなかなか緩まない・・・
初めて外そうとしたときにはT字ソケットレンチでボルトの頭を回そうと努力したのですが、これだとなかなか緩んでくれません。

そこで、17ミリ・19ミリのメガネレンチを使って、ボルトとナットを回します。
このとき、ボルトの頭(リヤからフロントを見て右側)を回そうと頑張るよりも、ナットを回すほうがはるかに力は要りません。
さっきまでの苦労は一体何だったんだというくらい簡単に緩んでくれました。
(知っていると便利なテクニックかも・・・いや、これって常識なんですかねぇ?(^_^;)

4カ所のナットを緩めてから、ナットを外してしまうわけですが、このナットは振動で緩まないように小細工されたナットなので、素手ではちょっと回しづらく、ナットだけ回してもボルトも一緒に回ってしまいますから、ボルト側にメガネレンチを引っかけておいて、ナット側をラチェットで外してやると良いでしょう。

ナットを取り外したら、ボルトを抜きます。
ここで注意しなければならないのは、ボルトを抜くとスイングアームがフリーになって下に落ちてしまうので、ジャッキなどを使ってあらかじめスイングアームを支えておいてやります。

ジャッキでスイングアームを
支えるの図

ボルトを抜くとロッカアームとタイロッドが取れますので、パーツクリーナーなどで綺麗にしてあげます。
(樹脂製のシール部分にはパーツクリーナーはあまり多用しないほうが良いでしょう。)
綺麗になったところでグリスアップしなきゃいけないのですが、とりあえず、サスペンションを外してしまいます。(どっちを先にやっても構わないんですけどね。)

下図だと非常にわかりづらいのですが、サスの上部はボルト一本で固定されてます。これがなかなかの曲者で、奥まったところにあるのでメガネレンチは使えません。
ラチェット・エクステンションバー・ユニバーサルジョイント・T字レンチなどを駆使して外します。ここは下部ほどきつくないはずです。
(このボルトを抜くとサスが下に落ちますので、ボルトを抜くときには片手でサスを支えておきます。)

リアサス上部のボルト 取り外したリアサス

ようやく、リアサスも外れたところで、リアサスもきれいにお掃除。
お掃除が終わったら、ロッカアームのシールを細いマイナスドライバーでちょっとコジって外してやると、円柱状のスリーブがあります。そいつを指で押してやると反対側から飛び出てくるので、取り外してやると、ベアリングが見えますね。
汚れたグリスが残っているならパーツクリーナーでしっかり流して、しばらく乾燥させます。
そして、グリスをたっぷり塗り込んであげるのですが、表面に塗っただけではベアリングの裏側にはグリスが行き渡りませんので、ベアリングとベアリングの間にグリスを擦り込んでいくような感じでひたすら塗りまくります。結構グリスって塗り込めちゃうもんなんですよね。驚きました。
ここでも樹脂を痛めない普通のグリスを使いました。
グリスが行き渡ったかどうかは、グリスを塗り込んでもベアリングの隙間からはみ出て来るくらいになればOKです。

この作業をロッカアームの穴3つとタイロッドの上部が固定されていた部分のベアリングに対して行います。ま、「穴があったらグリスを塗っとけ」ってカンジですかね。(^_^;

サスの上部の穴にはベアリング無いですけど、グリスを塗りました。各ボルト類にも薄くグリスアップしておきます。ボルトの場合、ネジ山に少しグリスを塗っておくと良いですね。

さて、一通りのグリスアップが完了したら、組み立てに入ります。
まずはサスをスイングアームの穴に通して上部をボルトで仮止め。
次ぎにロッカアームの取り付けですが、先にタイロッドをスイングアームにぶら下げてしまいましょう。
(タイロッドには矢印が刻印されています。この矢印が下へ向く方向で取り付けます。)
あとは、元の通りにボルトを通して仮組みします。

仮組みのあとは本締めになります。締め付けトルクは59Nm(6.0kgf・m)です。出来ればトルクレンチで締めることをお薦めします。

98年12月13日作業


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