今日はフランスの作曲家
カミーユ・サン=サーンスの100回目の命日です。
2歳からピアノを弾き始め、3歳5か月で作曲をし、5歳になる頃には既にハイドンやモーツァルトのソナタを弾きこなすなど、幼少期より神童と謳われたサン=サーンス。その天才ぶりは音楽のみならず、語学、文学、数学、哲学、天文学、絵画など、様々な分野において才能を発揮しました。
サン=サーンスの作品といえば何といっても管弦楽曲。交響曲や協奏曲など、彼の作品の魅力である壮大でドラマティックな作風は、多才な彼の世界観からこそ生み出されたものなのでしょう。
優れたピアニスト、オルガニストでもあったサン=サーンス。小品や練習曲などのピアノ・ソロ作品もありますが、残念ながら演奏されることは少なく、連弾や2台ピアノによる管弦楽曲の編曲がよく取り上げられることからも、サンサーンス作品のスケールの大きさが好まれることがよく解ります。
華やかなピアノ協奏曲第5番「エジプト風」や、パイプオルガンの迫力が圧巻の交響曲第3番「オルガン付き」など、サン=サーンス作品の醍醐味であるオーケストレーションを、ぜひ大ホールの生演奏で堪能していただきたいと思います。