本文へスキップ

ピアノ教室 <Pianoforte>〜ピアノフォルテ〜は 江東区豊洲にある 個人ピアノ教室です

ご入会・体験レッスンのお申込みは こちら↓

お問い合わせ

作品解説explanation

バラード第4番 へ短調 op.52 (F.F.ショパン

ショパンはバラードを全部で4曲残しています。いずれも名曲で人気も高くコンサートでもよく演奏されますが、最後のバラードである第4曲は、曲の構成もテクニック的にも全4曲の中で最も複雑で規模が大きく、内容の濃い作品です。

作曲されたのは1842年。最も充実していた時期で、このOp.52にはショパンの作曲技法の全てが盛り込まれています。

ベールに包まれたように揺れ動き、尚も先へ進むことを躊躇うかのような導入部。ゆっくりと動き出す第一主題の抒情性は、ショパンの最後の数曲の『マズルカ』や『ノクターン』にも共通して見られる密やかさで、印象主義の先駆的な響きを持つ作品として後にドビュッシーらに影響を与えていく事になります。多声的、対位法的に展開する第一主題、美しく音を重ねても決して装飾的にならず、『舟歌』を思わせるような第二主題、狂おしいほどに激しい終結部に入る前の、究極の緊張を生み出す休符、複雑な構成でヴィルトゥオーゾを要するコーダなど、ショパンの全ての作品の中でも際立った傑作とされています。

この傑作の完成の翌年辺りからショパンは再び体調を崩し、併せてサンドとの不仲、父の訃報など、肉体的にも精神的にも衰弱していきます。不安な陰りの彩が差すこの作品は、まるで今後の彼の人生を予見するかのようです




店舗写真

information店舗情報

体験レッスンも行っております
お気軽にお問い合わせください

→お問い合わせはこちら

場所:東京都江東区豊洲2丁目
※ららぽーと豊洲の隣です
→アクセス