連弾や他楽器とのアンサンブル・伴奏など、誰かと音を合わせてみましょう。独奏ではなかなか学ぶことのできない、多くの収穫があるはずです。
アンサンブルでは自分が弾くパートの音だけに集中しているわけにはいきません。相手の音をよく聴くことで、同時に複数の声部を聞き分ける力が付き、主旋律と副旋律との掛け合い、休符の意味合いやその効果、伴奏パートの音量バランスなど、曲の構造を意識して演奏することが出来るようになります。
また相手のペースに乗りながら、音楽とは滞ること無く「流れ」が大切である事を学び、且つ相手に引きずられる事なく自分のパートの役割を果たすことが求められます(もちろん、決して機械的になってはいけません…)。そして、呼吸を合わせるために共演者の感性と曲の解釈に触れ、きっと多くの発見をするでしょう。
何より、誰かと音を重ねるのはとても楽しいもの。カラオケに合わせて気持ちよく歌うのと同じです。音に乗り、演奏を楽しむというこの経験は、表現の幅を広げ、豊かな感性を育てる大きな糧となることでしょう。
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