マヌエル・マリア・ポンセはメキシコの作曲家です。
サカテカス州フレスニージョで生まれ、アグアスカリエンテスで育ちました。6歳からピアノを学び、16歳で教会オルガン奏者になります。
18歳からメキシコ・シティ国立音楽院でピアノと作曲を学び、イタリア、ドイツへ留学。帰国後は母校でピアノ教師となり、またメキシコ国立管弦楽団の指揮も務めました。
後にパリへ留学し、ポール・デュカスに作曲を師事。そして同じ時期にギター奏者アンドレス・セゴビアと出会います。この留学によりポンセの作風はより洗練され、またギター作品も多く手掛けるようになりました。
ポンセの作品は、今日ではギター作品が広く知られていますが、ピアノ曲や協奏曲、歌曲なども数多く残しています。その作風は、ロマン派の流れを汲む抒情的な旋律美を持つ作品から、民俗音楽の要素を新古典主義の手法で纏めたものまで幅広く、「メキシコ近代音楽の父」と称されています。
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