エドワード・マクダウェルは、ニューヨーク生まれの作曲家・ピアニストです。また教育者としても熱心に後進の指導に当たりました。
父はスコットランド、母はアイルランド系で、8歳よりピアノを始め、ピアニストを目指して16歳でパリ音楽院へ留学。その後ドイツへ渡り、フランクフルトのホーホ音楽院でヨアヒム・ラフに作曲を学びます。たまたま学校を訪れたリストがマクダウェルのピアノ協奏曲第1番を称賛し、楽譜出版を支援。こうしてマクダウェルの作品はヨーロッパ中で演奏されるようになりました。
1888年に帰米後は、アメリカ、カナダ、ボストンで演奏活動をして成功を収めます。後にコロンビア大音楽学部長に就任し、アメリカ音楽の発展のため、自ら学生のオーケストラや合唱団の指揮も務めました。
マクダウェルの作風は、民俗音楽やインディアンの音楽を取り入れたアメリカ的なものもありますが、主にヨーロッパ的ロマン主義の作品が多く、中でも小品を中心としたピアノ作品を数多く残しています。
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