ダリウス・ミヨー(Darius Milhaud 1892.9.4〜1974.6.22)は、南フランス・プロヴァンス地方の作曲家。20世紀前半に活躍した音楽家フランス6人組のひとりです。
幼少期より楽才を示し、17歳でパリ音楽院のヴァイオリン科に入りますが、次第に作曲へ没頭していくようになりました。その作風は独自の和声と音楽感に溢れ、またブラジルやアメリカに滞在した経験から、その土地の音楽に大きな影響を受けた作品も多く見られます。
ミヨーのピアノ作品といえばスカラムーシュ。子供のための喜劇「空飛ぶお医者さん」の付随音楽として作曲された2台ピアノのための作品で、明るく楽しげに弾(はじ)き出されるリズムと旋律にはブラジル音楽の影響が色濃く表れています。
生まれつき小児麻痺を患い、車椅子を使うことも多かったミヨー。創作意欲は大変旺盛で、交響曲や協奏曲、室内楽、種々の独奏曲、歌曲等のほか、劇やバレエ、舞台、映画、TVドラマの付随音楽など、多岐にわたり幅広く精力的に作曲活動を行い、81年の生涯で手掛けた作品の数は450曲にも上ります。