毎年7月6日は「ピアノの日」です。
日本に初めてピアノが来た日は、今日からちょうど200年前の1823年7月6日、長崎出島のオランダ商館医として来日したドイツ人医師シーボルトによって持ち込まれたといわれています。
1819年製造の英ロルフ社製のスクエアピアノで、68鍵、1音2弦、1本ペダル(ダンパーのみ)のこのピアノは、日本最古のピアノとして山口県萩市の熊谷美術館に展示されています。
無類の音楽好きであったシーボルトは、日本の音楽を採譜するため、この大きな楽器を船に積み込み来日しました。現存するものは1台だけですが、当時持ち込まれたピアノは複数台あったそうです。
日本は鎖国をしていた江戸時代。限られた外交の中でこの楽器が日本に伝わり、200年の時を経て、今では多くの家庭に普及して親しまれ、また国際コンクールの選定ピアノとしても常連となった日本製のピアノ。その歴史を辿ってみると、とても感慨深いですね。