今日はイタリアのバッロック作曲家トマゾ・アルビノーニの350回目の誕生日です。
トマゾ・ジョヴァンニ・アルビノーニ(Tomaso Giovanni Albinoni 1671.6.8〜1751.1.17)は、イタリア・ヴェネツィア生まれです。裕福な貴族の家系で、父親は製紙会社を営んでいました。
財力のあったアルビノーニは、当時の他の作曲家のように教会や宮廷音楽家の職に拘らず、自らを「アマチュア音楽愛好家」と称して作曲活動を行っていましたが、オペラを中心とした彼の作品はイタリア各地で人気を博し、やがてヴィヴァルディと共に当時のヴェネツィア・オペラの中心的作曲家となりました。後に職業音楽家として活動するようになったアルビノーニは、トリオ・ソナタや協奏曲など多くの器楽曲作品を手掛けました。
今では演奏される作品は多くありませんが、私にとってアルビノーニ作品といえば「オーボエ協奏曲op.7-3」です。オーボエという楽器は、なんと麗らかで表情豊かな音色を奏でるのでしょう。そこに描き出される情景と色彩に心を奪われます。