今日は、19世紀の天才女流ピアニストであり、また作曲家ロベルト・シューマンの妻であったクララ・シューマン(クララ・ヴィーク)の、200回目のお誕生日です。
クララ・ヴィークは、1819年9月13日、ドイツのライプツィヒで生まれました。高名なピアノ教師だった父親のフリードリヒ・ヴィークは、第二のモーツァルトのようにクララをプロのピアニストに育てるべく幼少期より熱心に教育し、クララが9歳の時、モーツァルトの協奏曲でプロ・デビューを果たします。
その後ヨーロッパ各地で演奏会を開催し、18歳の時にはオーストリア皇帝フェルディナント1世より当時女性として最高峰の栄誉であった「王室皇室内楽奏者」の称号を与えられ、ヨーロッパ全域で超売れっ子の天才スター・ピアニストになりました。
人気絶頂のピアニストとして活躍していたクララは、父親の猛反対を押し切り20歳でロベルト・シューマンと結婚します。8人の子を儲け、作曲家として徐々に認められてきた夫ロベルトの作品を広めるため精力的に演奏会を開き、後に精神を病んでしまう夫を支え、多忙を極めたクララの結婚生活はとても過酷なものだったそうです。37歳で未亡人となり、後にロベルトの作品全集の編纂を手掛け、1896年5月20日、76歳の生涯を閉じました。
仕事を持つ女性として、妻として、母親として、今もなおクララは多くの女性ピアニストの憧れの存在であり続けています。