今日からちょうど150年前の1868年11月13日、「セビリアの理髪師」や「ウィリアム・テル」など数多くのオペラ作品を残したイタリアの作曲家ロッシーニは76歳の生涯を閉じました。
イタリア、アドリア海沿岸の町ペローザに生まれ、ホルン吹きの父と歌い手の母のもと、幼少期から音楽の才を現しました。オペラ作曲家の中では最も人気が高く、37歳までに39曲のオペラを書き上げたロッシーニの筆の速さは、実に年に3〜4曲のペースでオペラ作品を書き上げる程でした。
37歳で最後のオペラ「ウィリアム・テル」を書いた後はオペラ界から身を引き、その後は声楽曲や器楽曲、「スターバト・マーテル」などの宗教曲を手掛けます。また美食家で料理好きでも知られるロッシーニは、オペラ界引退後は高級レストランを経営するなど第二の人生を歩みました。ステーキにフォアグラとトリュフソースを添えた「〜のロッシーニ風」はお馴染みですね。大作曲家を偲び、メモリアル・イヤーの晩餐にいかがでしょうか。