ノルウェーを代表する国民楽派グリーグは、ノルウェー海沿岸の町ベルゲンで生まれ。国を代表する文化人として、ノルウェー通貨旧500クローネ紙幣にその肖像が描かれていたこともありました。
幼少期より、ピアニストだった母からピアノの手解きを受け、15歳でライプツィヒ音楽院に入学します。帰国後は精力的に作曲活動を行い、「ピアノ協奏曲」や「ヴァイオリン・ソナタ」「ペールギュント」などの代表作が生まれました。
若くして呼吸器を患っていたグリーグはとても小柄だったそうです。声楽家の従妹ニーナと結婚し、作曲した歌曲の殆どは妻ニーナのために書かれ、自然と小さな動物たちと妖精(トロール)をこよなく愛し、後に建てた自分の住まいを「トロルハウゲン(妖精たちの住む丘)」と名付け、豊かな自然に囲まれながら作曲活動をしていました。北欧のショパンとも言われるグリーグはピアノの小品を数多く残し、「抒情小曲集」として綴られています。
グリーグの生家トロルハウゲンは、グリーグ博物館としてノルウェーの観光名所となっています。
人生は民族音楽に似ている
それが短調なのか長調なのか
誰にも分からない (グリーグ)
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