2020年3月1日、新型コロナウィルスがじわじわと感染を広げ、世界中に大混乱を招き、日本でも全国の小・中学校が一斉に休校となっていた頃です。
レッスンの感染防止対策やオンラインの導入、また中止や無期延期となった演奏会などの対応に追われながら過ごした「おうち時間」に、自ずと弾きたくなった曲はバッハでした。
「毎日必ずバッハを弾こう」と思い立ち、フランス組曲、イギリス組曲、幻想曲とフーガ、平均律全曲、トッカータ等々、気軽に楽しめる作品からじっくり時間をかけて向き合うものまで、大小様々な作品をコツコツ、じわじわと弾き続け、今日でちょうど1000日目。
平均律の複雑なフーガは、以前弾いたことがあるからといってスルスル弾けるわけではないのがバッハの手強く奥深いところ。学生時代に戻ったようで中々の苦行でもあり、新たな発見や趣もあり。
そして1000日目のバッハは、先日宿泊先でたまたま楽譜を目にしてから弾き始めた「パルティータ6番トッカータ」になりました。今はまた他に抱える曲も増え、短い時間しか取れない日もあるけれど、せっかく始めたバッハ習慣、細々と続けていきたいと思います。