先日、パリ地方音楽院のアリアンヌ・ジャコブ先生によるピアノ伴奏法のマスタークラスを受講させて頂きました。
レッスン曲はドビュッシーの歌曲とビドールのフルート組曲。
ドビュッシーの歌曲には素敵な作品が沢山あって、旋律の美しさと独特の世界観は、スーッと体に浸透していく水のようです。また作品に取り組むほどに、歌い手のフレーズの捉え方や見えてくる景色が変化し、味わい深くなっていくのも魅力です。そしてピアノが担う役割も大きく、伴奏の奥深さと難しさをいつも感じます。
マスタークラスでは、指と腕の使い方とタッチの変化による音色のコントロール、メロディーに他国の詞をのせる歌い手をサポートする伴奏者としての役割など、ジャコブ先生の感性ときめ細やかなアドヴァイスはとても勉強になり、ソリストとピアノが次第に1本のラインに繋がり曲が作られていく心地良さを感じることのできる、非常に有意義な時間となりました。