PTNA東音ホールにて、仙台国際音楽コンクール審査のために来日された、ザルツブルク・モーツァルテウム大学のジャック・ルヴィエ教授によるマスタークラスが開催されました。
聴講させて頂いた題材は、ベートーヴェン最後のピアノソナタ3作品の1つである第31番 変イ長調 op.110と、ショパン円熟期の大作ピアノソナタ第3番
ロ短調 op.58です。
ルヴィエ先生のご指導はとても温かく細やかで丁寧。この2曲の大曲を通して学ばせていただいた事は、打鍵の仕方、脱力と呼吸について、強弱記号の捉え方、倍音の意識など、ピアノ演奏における基本を改めて見直すということでした。
その大切さは勿論よく分かっていて長年の課題であり続けているのですが、弾くことに追われる日々の中、じっくりと向き合えていないことに改めて反省させられました。
来年2020年はベートーヴェン生誕250年です。音楽界では既に様々な企画が進められているので、私も後期ソナタに取り組もうと思っています。