ドビュッシーはフランスのサン・ジェルマン・アン・レーの小さな陶器店に生まれました。
10歳でパリ音楽院に入学し、エミール・デュランやエルネスト・ギローらに作曲や和声などを学びます。あまり裕福ではなかったドビュッシーは、チャイコフスキーのパトロンだったフォン・メック夫人の娘のピアノ教師のアルバイトをし、またピアニストとして夫人の長期旅行に同行したりしていました。これをきっかけにチャイコフスキーの作品に触れ、ロシア音楽も学びます。
22歳でローマ大賞を受賞。2年間のローマ留学ではイタリア作品に触れ、帰国後はヴェルレーヌ等の象徴主義の詩に共感し、美しい歌曲も残しています。
幅広い音楽を学び、そこから生み出された伝統に囚われないドビュッシー独自の作曲手法は印象主義音楽と称され、19世紀後半〜20世紀初めを代表する作曲家です。
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