台車加工編
このページでは台車からの集電方法(台車の加工方法)を紹介します。 メーカーから発売されている完成品を見ると、数種類の終電方法があるようですが、本工房ではTomixの旧集電方法を踏襲しています。(最新のTomix製品では車軸からとる新集電方法に変わっています。) この方法、車輪と終電板との摩擦係数が高いようなので正直、他の方法が良いのですが、終電板などの入手は最も容易であり、値段も安価に済ませることができます。但し、JR車などでKATOの台車を流用できる場合は、そちらを使用するほうが遥に楽です。(その場合は床板側の終電方法を少々変えなければならないと思いますが…) 使用する部品は以下です。 ・ GM台車 ・ 台車終電板(Tomix JS21台車終電シュー T車用) ・ 台車終電スプリング(Tomix JS06終電スプリング L=7.5mm) ・ 車輪(Tomix NO.0651車輪 φ5.6ギア無し) ・ 0.3mm真鍮線
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GM台車から車輪とセンターピンを外し、裏返します。すると、画像で言うセンターピンの上下部分に円形の刻印があると思います。画像では分かりにくいですが、この刻印の外側部分を中心に穴を開けていきます。画像では0.3mmのドリルで穴あけを行なったところです。 |
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ドリルの径を少しずつ広げていき、最終的に穴径を2.5mmまで拡張します。画像では上側のみ開けていますが、反対側も同様に穴を開けます。 |
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2.5mmの穴を2つ開けたら、その内側に0.3mmの穴を2ヶ所ずつ計4箇所開けます。空ける位置の目印はないので、画像を見て大体の位置を判断願います(あまりシビアになる必要はないです)。 |
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0.3mmの穴を開けたところに、0.3mmの真鍮線を画像のように適当に折り曲げて差し込みます。この部分は台車終電板を支えるために必要です。 |
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車輪を用意します。右側がGM台車についていた車輪、左が用意したTomix製の終電車輪です(NO.0651車輪φ5.6ギア無し). 内側のガイドの様なところに台車終電板が接触する形になります。 |
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この状態で画像のように台車と車輪、集電板を仮組みします。 |
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ひっくり返して終電スプリングを取り付けます。今回は7.5mmのものを使用してみました。 台車を机の上に転がしてみて抵抗なく回転するようであればOKです。抵抗が高く、すんなり転がっていかなかったりどちらかに曲がっていったりする場合は調整が必要です。 調整箇所としては、真鍮線を内側、もしくは外側に傾けて見るか終電板のバネを差し込む部分(とがったところ)の角度をいじってみるといいと思います。まぁ構造上、多少の抵抗負荷は仕方ないです。最低でも転がしたときにまっすぐ進むように、左右の抵抗負荷が同じになるようにはしましょう。 調整が済んだら、裏側に飛び出した真鍮線を切って、センターピンを取り付ければ完成です。
注)Tomixの旧終電方式を踏襲しているだけなので、組み方が分からなくなったり調整が困難になった場合は、Tomix台車を参考にしてみてください。 |