床板加工編
台車から集電した電気をライト基板に繋ぐためには、床板を加工して床板から電気を取り込む必要があります。 床板からの終電方法は概ね完成品と同様の方法であり、床板をくり貫いて終電させます。 床板の形状によって若干、加工方法を変えることでより簡単に集電できるようにします。
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画像はGMエコノミーキットに多い、床板にウエイトも実装する典型的なタイプです。 台車取り付け穴周辺にリブがある場合は事前に削っておきます。台車の取り付け穴周囲を終電用にくり貫く必要があるためです。 画像の左側はリブを削る前、右側はリブ削ったものです。 |
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くり貫き穴を開ける位置を決めるために、画像のような治具を使用します。パソコンで作製したものをプリンターでシール用紙に印刷して切り出して使用します。中央にあけた穴を台車取り付け穴にあわせて床下に貼り付けます。 この治具はこちらでダウンロードできます。 ※台車の回転を制限するデッパリは考慮していないため、この部分は各自で適当に切り取ってから使用して下さい。
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治具を床板に貼り付けた状態です。これから治具の線にあわせて、糸鋸でくり貫いていきます。 |
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まず、くり貫く部分の四隅に穴を開けます。画像は1mmのドリルで穴を開けたものです。この程度の穴に入る糸鋸を使用するとくり貫き作業が楽にできます。 |
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4隅の穴あけが完了したら、糸鋸で治具の線に沿ってくり貫いて行きます。糸鋸がない人はくり貫きたい場所にドリルで何箇所も穴を開けて開口するしかありません。従来、私もそのような方法で穴あけをしていましたが、かなり効率が悪く、きれいな形にも開口できないので、糸鋸がお勧めです。
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穴あけが終わった状態。やすりで開口部を修正して形を整えます。基本的にTomix製床板の開口形状を踏襲した形です。 |
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次に床板の車内側をつや消し黒で塗装します。 そして開けた穴を塞ぐように銅板を貼り付けます。開口部にはみ出さないようにゴム系接着剤でつければOKです。銅板ですが、私はGMの集電板を画像の様に切り取って使用しています。 画像右側の終電板は端部を折り返していますが、この部分で車体側のLED基板との接点をとります。
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前後の終電板を結線します。画像例では銅線を半田付けして結線していますが、銅箔テープを使用して結線する方法もあります。 半田付けで結線する場合は終電板を床板に接着する前に行なう必要があります。終電板を床板に接着してから半田付けをすると床板が熱で溶けます(当たり前ですが…)。 但し、先に銅線を半田付けするので、銅線の長さをぴったりにするのが難しいので、画像のように少々長めになってしまう場合もあり、配線を外から目立たない様に処理する必要があります。配線を床板にテープで貼る等。(画像は京王6000系への施工例)
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