車輌作製記 〜小田急5200形編(その3)〜 |
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ヒューズ箱と同じく、デハ5300と5500には避雷器が付くので、配管を実車のように避雷器上部付近まで立ち上げてみました。支えに使ったのは割りピンです。瞬着で割りピンの隙間を埋めれば塗装して目立たなくなるだろう思っているのですが…。 避雷器自体はKATO製のものを使用する予定です。台座はランボードを細く切って作っておきました。 |
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これでようやく、車体側の加工は全て完了。ここまで長かったです! |
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そしていよいよ塗装に入ります。キット作製において塗装工程が最も好きな工程なので、妥協することなくきっちり進めたいと思います。 まずは帯色としてクロスポイントの小田急ロイヤルブルーを全体に塗装しました。この塗料、実はスプレー缶のみが発売されていますが(最近はもう売ってないのかな?)、最近エアーブラシの塗装がメインなので、わざわざスプレー缶から塗料を抜き取ってエアーブラシで塗装しました。購入からしばらく時間も経っているので、エア抜けもしているでしょうし…。
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帯色の塗装が終わったら2mm幅のマスキングテープを帯位置に貼っていきます。マスキングテープはいつもの通り、クレオスのマスキングシートを使いました。2mm幅にカットしてあるので楽チンです。 扉の段差部は無理せずに良く切れるカッターでカットします。 段差もうまく貼れる技術があればいいのですが、あいにく私の力量では無理なので、いつも無理せずこの工法を取っています。従って、少々白が吹き込むので、後で面相筆でタッチアップが必要になりますが…。 因みにマスキングテープ、少々糸くずが出やすいので注意が必要です。画像でもドアの右側付近で、糸っぽいくずがあるのが分かります。きちんと除去してから塗装に入りましょう。 |
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マスキングが完了したら、いきなりアイボリー塗装ではなく、もう一度、ロイヤルブルーを塗装します。薄く一回から二回、全体を塗装すれば十分です。仮にマスキング時に浮きなどが発生しても、一回ロイヤルブルーを塗装しておくことで、隙間に先にロイヤルブルーが入り込んでくれるので、この後に塗装するアイボリー色が隙間に入り込むのを最小限に抑える事ができます。この工法は基本中の基本ですね。 次にアイボリー塗装ですが、隠ぺい力が弱く、いつも若干青味がかった仕上がりになりがちなので、今回は下塗りをしてみました。下塗り塗料には、ガイアノーツのアルティメットホワイト(NO.031)を使用しました。隠ぺい力の強さを謳っている製品なので、その力は抜群ですが、その分塗料の粒子が大きいようなので、吹き付けには細心の注意が必要です。やりすぎるとすぐに厚塗りになりそうです。 |
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アイボリーをその後吹き付けますが、下塗りの効果があり、直ぐにアイボリー色で覆うことができました。但し、下地とアイボリー色が同色系なので、十分な色調で上塗りできているのかをチェックしたほうが良いです。又、マスキングの上に二色塗ることになるので、厚塗りにも十分に注意が必要。私は部分的に若干、アイボリーの色味が薄くなってしまったところがあります。まぁ、許容範囲なのでこのままにします。 塗装完了後、テープを剥していきました。はやる気持ちを抑えて、焦らずゆっくりと剥がすのがポイントです。急ぐと、ロイヤルブルーが剥げたり、上塗りの塗料がテープの境目からベロッっといってしまうことがあります。又、画像の通り段差部はテープをカットしているので、一気に剥がす事ができません。じっくりと部分ごとに剥しました。
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前面もそれなりに綺麗に塗れたかな?という感じです。 今後は細部の塗装とインレタ転写に進んでいきます。ようやく終わりが見えてきました。この調子で作業を加速していきたいと思います。
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2011/12/23 Update さて、塗装の続きから更新です。 車輌の細部に塗装していきますが、側板の戸袋窓には黒を入れてみました。厚み方向を薄く見せる為のよくあるテクニックですが、特にHゴム仕様車ではやるのとやらないのではかなり違いが出ます。Hゴムの色によって、グレーか黒で塗りますが、今回はHゴムなしなので、黒で塗ってみました。若干、画像がボケてますが、扉左側の塗っていないのよりも右側の塗った方が、すっきりした仕上がりになっているかと思います。 |
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次に前面の小加工を。帯下側にあるヘッドマークを支持する2本の出っ張りですが、事前に0.3mmで開口しておいたので、伸ばしたランナーを使って再現しました。先に出っ張りの長さを調整したランナー先端部をブルーで塗装し、裏面から所定の位置まで押し込みます。その後、裏面から少量の流し込み接着剤で接着すればOKです。流し込み接着剤は隙間から表側まで浸透してくるので、先に塗っておいたブルーが接着剤で溶解し、隙間なく綺麗に仕上がります。但し塗りすぎは厳禁です。
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細部の色さしが終わったので、インレタ、デカール関係に着手です。インレタやデカールは剥がれると厄介なので、クリアー塗装前工程のできるだけ最後にやった方がよいです。インレタについてはいつも通りに、転写する物の周囲を台紙ごと切り取り、セロハンテープで所定の位置に固定した後、バーニッシャーで転写しました。側板向かって右側がOERマーク、左側が車番になります。 また、今回は湘南電車「小田急5000/5200形用グレードアップパーツセット」に付属しているodakyuブラランドマークのデカールを使い、最終仕様の5270Fとしました。デカールの位置決めも慎重に…。画像はこの先のページでご確認ください。
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