車輌作製記 〜京王6000系編(その2)〜
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帯のマスキングを進めていますが、気になる点が…。箱組みの段階で気がついていたのですが、先頭車前面の帯の位置(ヘッドライトの中心線)と側板の帯の位置(帯の中央)が一致しません。組み立ての際にできるだけ合わせるように組みましたが、やはり限度があります。試行錯誤の上、仕方なく画像のように階段状にマスキングしました。まっすぐに引くと斜めになるためみっともないですし…。ただし、塗装すると分かるのですが、乗務員扉は一段凹んでいるので、この部分で帯に段差があっても目立ち難いです。 今回は段差を二段階にしましたが、一段にしたほうがすっきり仕上がりそうです。二段にすると曲がって見えなくもない。一段にするなら乗務員扉前方に段差を作るのがよさそうです。 ※塗装済みキットでも前面と側板の帯の位置がずれてますからねー。GMさんの設計ミスという事になりますなー。
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アイボリーを塗装してマスキングテープを剥がしたところです。アイボリーは、GM指定の西部アイボリー単色ではあまりにも黄色っぽい(というか肌色っぽい感じ)でイメージと異なるため、小田急アイボリーを加えました。と言うよりも、小田急アイボリーに西武アイボリーを追加したと言うのが正しいかも。調合比は、小田急:西武 = 2:1としてみましたが、比較的いい感じになったと思います。 |
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先頭車の方向幕部分にはエナメル塗料でつや消し黒を塗っておきました。方向幕はシールもしくはデカールで表現しますが、いずれを使用しても周囲に隙間ができてしまうため、この作業は必須ですよ。 |
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今回のこだわりのひとつが、KTR時代の6000系。しかしキット付属のシールやデカールではイメージと全然違う色なので、仕方なく自作しました。デカールの自作方法は別途紹介します。KTR文字の画像ベースは6000系リバイバルカラー車(6416+6866)です。ネット上から実車画像を入手し、画像処理の上縮小しました。自分が知るKTR時代の6000系もこんなに青みが強い色だったのか?記憶があいまいで分かりませんが、デカール自体は自作の割には満足の出来栄えになりました。 |
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それともうひとつの悩みが車番。シールでは話にならない色をしているし(水色だったか)、デカールの車番も一部を除いて緑色。5連の方は灰色なのでOKなのですが、3連はいずれも緑色の文字でした。実車も緑だっけ?と一瞬疑いましたが、そんな訳がありません。デカールで自作…と考えましたが、適当はフォントの数字も見つからず。結局、3連については同じデカール内の黒数字を切り継いで作成しました。最後にマークソフターを塗って密着させたので、継ぎ目はまったく目立たなくなりました。黒文字も謎です。確か、このデカールの6020番台の車番はすべて黒でした。 因みに編成は画像のとおり、第4編成になりました。 方向幕は、画像の「急行 高尾山口」か「特急 京王八王子」にするかで悩みましたが、最終的には「特急 京王八王子」としました。やはり分割編成には特急が似合います。高尾線沿線に住んでいたので、「急行 高尾山口」も捨てがたいですが…。 |
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次に細部への色さしを開始。窓サッシと乗務員扉の靴擦り、方向幕周囲への銀色の色さしと扉開閉灯などへの着色です。窓サッシはHゴムのように凸形状ではないので、はみ出さない様に着色するのはかなり困難です。仕方がないので、エナメル塗料にてはみ出しを気にせずに着色し、細い綿棒に溶剤をつけてふき取ると言う方法を使いました。きれいにふき取るのに結構根気が要るので、8輌分行なうのに結構時間がかかりました(1日数時間ずつ、約5日程度)。綿棒も100本位は使用しました。 扉開閉灯部分は上から、赤、マルーン、銀色にしました。 |
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色さしが完了した後、前面の方向幕部だけクリアー(艶あり)で塗装し、この部分だけマスキング。そして全体を半艶コートしました。 |
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半艶コート後、車体をマスキングして屋根をねずみ色1号で塗装。クーラーなどを個別に塗装して取り付けますが、その後、集中クーラー付近には配管があることが判明。この配管、自分の記憶でもあった様な気がしていたのですが、なかなか資料が見つからず確証が取れなかったので、この場に及んで追加しています。0.3mm真鍮線を2本、並べて割りピンで取り付けしています。クーラーと反対側は車体から生えるような格好です。
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今回の拘りの一つ、屋根上の手すりです。屋根塗装前にモールドを削り、TAVASA PN024屋上用手スリセットを取り付けておきます。但し、中間車の配管付近は配管の塗装がし難くなるので、取り付け穴のみ開口して置き、取り付けは配管塗装後にしました(配管類は灰色9号で着色)。手すりはすべて黄色で塗装。とても目だちます。なお、中間車のヒューズ箱付記の配管は、ヒューズ両端に0.4mmの穴を開け、0.2mmの真鍮線を2本差し込んで配管モールドに繋がるように表現しました。ベストは配管も全て引きなおす事ですが、時間と効果を考えてこの部分は簡易表現に留めました。 |
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車体の塗装が概ね終わったので、車体へのガラス(塩ビ板)の接着と前面レンズ類の加工に着手。ヘッドライトはTAVASA PX-038を取り付けるだけでOKですが、種別標識灯(兼テールライト)は自作する必要があります。ホームセンターで3mm角のアクリル材を入手し、ガスコンロであぶって引き伸ばしたものを使用しました。引き伸ばす際、アクリル材に混入している気泡が発砲する場合があり、満足できる物を作るのに苦労しました。引き伸ばしたアクリル材を車体外側から差込み、長さを調整します。最終的には外周と面一になる様に削って調整。 反対側(車内側)は数ミリ飛び出すように長さを調整しておきます(現物あわせです)。 |