小田急8000形(試作編) グリーンマックス エコノミーキット組立品 |
|
小田急のGMエコノミーキットでは2600形から9000形までさまざまな形式の車輌が作製できることになっていますが、単に前面が付属するだけで夫々の形式を真面目に作製するにはかなりの障害があります。その中でもっとも実車に近づけるのが困難と思われるのが8000形です。前面とクーラーは付属するものの、側板から妻板は実車とは異なる部分が多数あります。 そんな8000形を今回作成したのは、かなり昔に作りかけていた8000形を単に着色してみようと思ったことがきっかけで、実際問題、箱組みが終わった状態だったので、問題箇所に関して何の改造もしていません。将来8000形を作製する際の課題出しといった位置付けであり、ほぼキット素組みの作製であることをご了承願います。 従って、ライトの点灯化はしていません。また作製記を書くに値しないため、作製記もありません。 2011/6/1 Update |
|
|
キットベースはGM NO.421小田急9000(8000)形4輌編成セットです。組み立て自体は6年前に鉄道模型を再開した際、第一弾として着手した物の為、組立てに関してはとてもお見せできない位、見苦しい箇所もあります。屋根と側板の貼合せ、バリの処理など…。 当時、一度は塗装したものの、あまりの下手さに剥離した後、挫折したまま放置されていた車輌たちです。
|
|
組立てに多少の難はあるものの、現在のレベルで真面目に塗装すればそれなりに仕上がるものですね。この前面、結局手すり類などは交換しましたが、素は悪くないですねー。十分、作製に値する形になっていると思います。 今回、ガラスは厚手の塩ビシートを切り出し、一回り大きく切った通常の薄手の塩ビシートと貼合せて、はめ込みガラス形状としました。画像で分かり難いのですが、前面が平面的になっていい感じに仕上がります。 また、スカートはキット付属のものにプラ板でかさ上げし、鑢で整えてみました。いつもは社外品のスカートを使用しますが、プラ板でかさ上げする事で、いい感じに仕上がったと思います。いつもは使わず放置していたキット付属のスカートですが…、今後は有効活用できそうです。 |
|
一枚目の画像でお気づきでしょうが、妻板は完全なエラーです。貫通扉もないですし、窓のサイズも異なり…。配管も何もしないつもりだったのですが、次回作製時の参考になるかと思い、簡単に作ってみました。材料はすべて0.3mmの真鍮線です。 妻面まで引き廻すのが面倒になり、一部の配管は妻面の途中で終わっています。また、ヒューズ箱との接続もしていません。適当にやった割にはそれなりの仕上がりに見えますでしょうか? |
|
側板ですが、無改造だと大型の客窓はやはり難アリですね。実車の様にアルミフレームを再現する必要があります。戸袋窓はHゴムをそのままシルバーで塗装してアルミフレーム風に再現してみました。これはこれでさほど悪くないかも?という感じです。また、客扉の窓枠はHゴム周囲をパテ盛して削ってみました。実は4輌中、やったのはこの車輌の片側のみ。他形式を作製する際の実験的な要素もあり一輌だけやってみたのですが、窓が角ばった感じになりますねー。新4000形みたいで、ちょっと違うかなーと思います。実車の8000形は車体色の金属フレームが付くので、この部分は無改造でHゴムを金属フレームに見立ててしまう方が、窓も丸っこく見えて良いかもしれません。この辺は個人の好みの問題もあるかなと思います。
今回の駄作ともいえる試作編からは、かなりの課題が抽出できたので、本番の8000形作製に応用していきたいと思います。 |