京王3000系

グリーンマックス エコノミーキット組立品

 

京王3000系の中でもクーラーが特徴的な3014Fを作製しました。この編成、井の頭線初の冷房車であり、デビュー時は4輌編成であったものの後に1輌、他の編成と同時に増備されたため、1輌のみ集中型クーラーになっています。

またこの編成、同時期に製造された車輌がリニューアル工事を受ける中、最後まで原型の湘南二枚窓で活躍し2004年に引退しました。

私は子供の頃、井の頭線に乗る機会は多かったのですが、京王といえば専ら本線系の車輌ばかりに注目してしまい、あまり3000系を意識したことがないです。おそらく、この編成も何度も乗っているのでしょうが、あまり特別な記憶がないのが正直なところです。

 

 

 

 

GM NO.422京王3000系5輌編成セットを組み立てました。

かれこれ20年以上も前から発売されているキットですが、比較的組み立てやすく、何度かリニューアルされ時代にあったパーツが追加されているようです。

但し、今回の編成(正確には、3014Fと3015F)を組み立てるためにはキットに附属分だけでは分散クーラーが不足します。キットの説明書ではキット二箱分が必要と記載されていますが、私はGMストアーでバルク品を追加購入して対応しました。

 

 

 

左側の車輌はデハ3000で、パンタグラフが吉祥寺側を向きます。キットでは一種類の(渋谷側を向く)パンタ配管がモールドされているため、この車輌のみ配管モールドを削り真鍮線でひき直しました。配管の配置自体は、キットモールドの配管と対称の関係なので、迷うことはありませんでした。

右側の車輌はデハ3100で、この車輌のみ集中型クーラーを搭載します。クーラーから伸びる配管は0.3mmの真鍮線で再現しました。この配管の配置ですが、資料に乏しく、結局妻面の配置については確実な情報がない段階で作業を進めてしまいました。

後で分かったのですが、妻面の配管は客窓の外側を通るのが正解のようで、写真では分かりにくいのですが客窓の内側を通してしまい、痛恨のエラーとなりました。

また、各車輌の屋根上手摺は、銀河モデルN-255に交換し黄色に着色しました。

 

 

 

先頭車両は例によってライト類の点灯化を行ないました。種別を急行にしたかったので、ヘッドライト用のLEDより導光して種別標識灯も点灯化しました。テールライトはTAVASA PN032を使いましたが、屋根に干渉するため屋根裏を薄く削り何とか取り付けています。

手摺類は屋根上手摺に使ったものと同様のもの(銀河モデル N-255)に交換しましたが、二枚窓の両側部分は元々、キットにモールドがないので適当な位置に穴を開けて取り付けました。

室内は特に作りこんでいませんが、前面の二枚窓が大型で内部が丸見えなので、運転席のみ少々手を入れました。写真では分かりにくいのですが、乗務員室の仕切りと大型のサンバイザー、運転台(と言うほどでもないですが…)をプラ板で作製してみました。

 

 

 

床下を含めて真横からの画像です。

上から順に、

クハ3700 デハ3000 デハ3050 デハ3100 クハ3750

左側が吉祥寺側、右側が渋谷側です。

中間車(デハ)は大体、実車と似たような配置にしたつもりですが、先頭車両は正直似ているのか不明です。世代によって床下機器も結構変わり、さらには時代によっても改造により変更(実車は界磁抵抗制御から、界磁チョッパ制御に改造)されたりしているので、同世代で同時代の画像が全て揃っていないと床下の作製は困難ですねー。

 

 

 

こちらは逆側です。上から順に、

クハ3750 デハ3100 デハ3050 デハ3000 クハ3700

左側が渋谷側、右側が吉祥寺側です。

パンタグラフにはGMのPT42を使用しましたが、分散クーラー搭載のデハ3000、デハ3050ではパンタグラフを閉じるとクーラーに干渉してしまいます。若干、分散クーラーのサイズが車体に比べて大きいような気がします。

因みにこのパンタ、GMの新タイプのものなので、板バネはなくスッキリしています。取り付け穴は従来品と同じです。

従来品と比較して台座部分のディテールなど良くなっていますが、若干、足の部分の間隔が狭くなったような気がします。

 

 

 

<<Back   <ギャラリーTop>   Next>>

 

 

Home