J−アジョシの市立大報告(市立大便利帳)

初めてのところへ行くのは不安なものです。経験者ならではの情報をお知らせします。
○ソウル生活の初心者へ
・交通カードは必需品
1週間もいて外出もするなら交通カード(T-money)が便利です。初めにカード代金(3000ウォン?)が必要ですが、各種の割引があるので取り戻せます。何より時間と手間の節約ができ、小銭が増えません。
チャージ式で、地下鉄、バスはもちろん、タクシー、コンビニなどで使えます。
(メモ)地下鉄出口でT-moneyにエラーが出たときは、改札の端を探して幅が広く押しボタンのあるゲート(車椅子用?)を通ります。なければ無理やり外に出ます。何回も体験しましたが、T-moneyは次回使用時に回復しています。
・韓国式の気遣い
韓国人はすごく親切です。ただし日本人と違って親切の押し付けはありません。言い換えると、日本では望む内容が誰でも同じだと考えて、求められなくてもしてあげるのが気遣いです。でももしかしたらそうされるのが不愉快かもしれないと考えるのが韓国人です。必要な時は片言でまたは身振り手振りで意思を示してください。求められるのを待っていたかのように喜んでやってくれます。
逆に求めないのはやる気がないのだと考えているところがあります。(授業中でも「奥ゆかしさ」は消極的な態度とみなされます。何のために留学したのか、大きな一歩は踏み出したのに・・)
一方でたまに舌打ちされます。要するに気持ちの表現が素直なのです。顔で笑って心で恨むということはありません。考え方の違う人の存在を認めるおおらかな人たちというのがJ−アジョシの理解です。
○市立大への行き方
・最寄り駅まで
空港から清涼里(チョンニャンニ)まではリムジンバスか地下鉄です。地下鉄清涼里駅のエレベーターは、一番前方にあります。地上に出て(1階で降りて)タクシー乗り場に行くのも複雑なので、重い荷物を持っていると少しつらいです。一駅先の回基(フェギ)駅はエレベーターがありますが、清涼里より小さな駅で慣れないとタクシーを拾いにくいかもしれません。寄宿舎までの乗車距離は同じくらいです。
・荷物があればタクシーがお勧め
駅から寄宿舎まで、荷物がなければ歩ける距離ですが、荷物がある場合は迷わずタクシー利用をお勧めします。タクシー料金も日本に比べ格安です(タクシーは自動ドアではないので気を付けてください)。韓国語に自信がない場合、行先は「市立大(シリッテ)寄宿舎(キスクサ)」と言ってください(丁寧に言うつもりでソウル市立大と言って遠くのソウル大まで行った人がいるとか)。
大学の正門に着いて降りてはいけません。まだ半分も来ていないのです。地図ではわかりにくいのですが正門から寄宿舎に行く間は谷なので、重い荷物を持って歩くのは大変です。
車両の場合、学内は反時計回りの一方通行です。跳ね上げ式のゲートを入り、半周を過ぎたくらいのところの十字路を右折して、坂道を登った突き当りが寄宿舎です。支払いを済ませ、降りたらタクシーのドアを閉めて下さい。
寄宿舎入口の右側にある守衛室に声をかけると入れてくれます。時間内なら事務室で時間外なら守衛室で部屋の鍵を受け取り部屋へ行きます。「あとはお好きに」の韓国的世界です。
○回基駅から市立大へ徒歩道
寄宿舎(と教室)の最寄駅は回基(フェギ)です。基本的には駅から登りとなりますが、約1000歩なので歩ける距離です。大学の裏門を使用します。道は一本道ではないので少しわかりにくいです。
駅の東側(改札出て右)に出たら線路と直角に進み大通りに出ます。そこに信号のある横断歩道があるので渡ります。直接は見えませんが、横断歩道の向こうに市立大があります。以前はここに案内図がありました。どの道を行っても大差ないので、大体を記憶してください。というのは、大学までの道の曲がり角ごと路面に案内の白い矢印があるので、それを確かめながら行けば坂道の突き当りが裏門です。1か所だけこんな案内板があります。距離が分かると心強いですね。
寄宿舎へはテニスコートの脇の道から図書館下(トンネル)を抜けるのが近道ですが、学内案内図に従って舗装道路を行くのが安全かもしれません。
教室のあるビル(創工館)は舗装道路を少し行ったところです。ビルの裏口もありますが、慣れるまでは表から入るのが無難でしょう。
○寄宿舎
・居室
夏(空きがあれば)に使用する部屋(国際学舎)は新しく、入口ドアを開けた中に2〜4の個室とシャワー室、トイレがあります。トイレは紙が流せてウォッシュレット付きです。クーラーは個室ごとに調整できます。
冬に使用する部屋(生活館)は古く、2人部屋です。シャワーとトイレは階ごとに共同です。クーラーをエアコンと間違えると寒い思いをします。暖房は各部屋にラジエーターがありますが、温度調整は全館一斉です。最下階(2階)は床が冷えて寒かったです。
部屋は鍵付きですが、形式はカード式、暗証番号式、キー式などあります。寄宿舎入口は、顔認証方式に変わったところですが、不調もあるようです。深夜は一応門限があります。
部屋ではパソコン(ネット)を使えますが、LANケーブルが必要安心です。スマホを持っている方は、寄宿舎のランを使って無線ランルーター(持参)を設置すると、使えるという情報があります。
・必需品
トイレットペーパー(など全て)は自前です。荷物に余裕があれば持って行くとすぐにトイレを使えます。シャワー用に濡れても良いスリッパがあると便利です。J−アジョシは室内用として使用しています。
事務室に申し出ると枕とシーツを貸してくれました。ほうきと塵取りは前の人が残してくれているでしょう。部屋の清潔さは前の居住者によりますが、「必ず雑巾を持参する」という人もいます。
・コンビニ、洗濯室、スポーツジム
寄宿舎内にCU(コンビニ)があって、弁当、パン、飲み物、お菓子、ラーメン、トイレットペーパーなどを買えます。
生活館(旧館)の地下に洗濯室があります。交通カードに似たカード式で洗濯機と乾燥機が使えます。洗剤も売っていますが持参したものも使えます。(使用法)
洗濯機室の隣にスポーツジムがあって、トレーニングマシンが使い放題です。学内全体(建物内は厳しい)が解放されていて、地元の人の運動場(夏は夕涼み場所)のようなものです。寄宿舎の横の丘には散策路があり、早朝深夜でも老人などでにぎわっています。
○食事
寄宿舎1階に簡易炊事場があります(移設予告がありました)。短期滞在では自炊は難しいと思いますが、簡単な調理はできそうです。電子レンジが3台、電気ヒーターも3台あります。鍋、ナイフ、まな板、お玉等は運が良ければありそうです。
寄宿舎を出た右側にカフェ(学生食堂)があり、手頃な価格で3食食べられますが時間帯の制限があります。学内の学生会館にある食堂は、昼食に便利です。また、寄宿舎に近い大学裏門の近くも学生向食堂があります。少し歩いて正門前まで行くと多少しゃれた店もあります。
朝食は寄宿舎内のコンビニで買う人もいます。J−アジョシは前日にスーパーで買い込んでおいたパンなどを部屋で食べます。
夕食は外食が多いかもしれません。食事を目的に出かける人もいます。
まとめると、通常の時間帯以外に食事するにはそれなりの知識が必要ですが、入寮日の夕食を乗り越えられれば、飢死の心配(笑)はありません。
○授業など
教室は建物名で伝えられるので、初めは分かりにくいかもしれません。分かれば寄宿舎から10分とかかりません。最近創工館に変わってより近くなりました。
レベルテストを恐れる人がいますが、参加者の能力に適したクラス分けをするという目的を知って対応してください。
授業中はすべて韓国語ですが、参加者がほとんど日本人なので困ったことはありません。
教科書をもらいますが、先生によってはあまり使わないようです。期間を考えるとこなせる量でもないですし。
20時間の授業もそれなりですが、午後の文化体験も語学習得という目的に役立ちます(16年夏は、参加者が少ないため座学に振り替えられました)。
○空港へのアクセス
寄宿舎から空港までのアドバイスをまとめておきます。
安上がりなのは回基駅まで歩き地下鉄で行く方法です。雨もなく荷物も軽ければ、裏門から下り坂で駅まで行けます。
平地は大丈夫だけれど坂や階段は嫌いという人は、管理人室に頼んでタクシーを呼んでもらえます。リムジンなら清涼里(下記のように正門から乗るというのも理論上は可能)、地下鉄なら回基(エレベータ完備)を勧めます。
ソウル駅乗換は人も多く歩く距離が長いうえ上り下りも多いので避けることを勧めます(地下通路ができて、最近は多少便利になりました)。仁川空港なら市庁で前方に進み2号線に、さらに弘大入口(少しわかりにくいけれど)で空港鉄道に乗り換え方法があります。金浦空港なら新吉で前方に進み5号線に乗り換えます。ただし、荷物が軽い場合ならソウル駅は始発だし。何かと便利な点もあります。
仁川空港の場合、初めに正門まで苦労すれば、あとは空港までリムジンで行けるという方法もあります。清涼里駅発の6002は次の乗車停留所が市立大前です。乗り場は道路の向かい側左手にあります。
金浦空港の場合、605番のバスに乗り淑大入口(427ソウル駅の隣)で乗り換えると、時間はかかるがほとんど歩かないで済むとの情報がありました。
latest update 2016.9.9