qa.htm Last update 2000/04/06
GPZ1100 Q&A
掲示板であった質問とみなさんのお答えをちょっとまとめてみました。
ちなみに、個人の情報なので間違いがあるかもしれません。そんなときはご指摘いただけると助かります。
また、この情報はメーカーなどへの確認は行っておりません。あくまでも参考程度のものですので、情報に関する責任は一切負えませんのでご了承下さい。
99/11/06に川崎重工明石工場にて工場見学を行いました。
その時にGPZ1100の開発に携わった方々との懇談会が催され、下記の様なお話を伺うことが出来ました。
お忙しい中、懇談会を開いていただきありがとうございました。
記載内容はなるべく正確にしたつもりですが、ニュアンスの違いなどがあるかも知れません。
懇談会での内容をベースにしておりますが、文責はこのホームページ側にありますので、本内容に関してメーカーへの直接のクレーム・ご質問などはご遠慮下さい。
Q1)
GPZ1100はいつまで生産されるのか?A1)
残念ながら1999年をもって製造終了となります。
#・・・と、説明を受けていたのですが実は2000年以降も継続販売されております。
Q2)
絶版の場合、部品供給は何年くらい可能ですか?A2)
製造終了後、約7年くらいは大丈夫です。
ZZ-Rと共通部分も多いのでそれらの部品はまだまだ平気ですね。
Q3)
GPZ1100は何台製造されたのですか?A3)
下記の表を参照して下さい。(99年11月現在)
E型製造台数 94年度 1614台 95年度 3642台 96年度 355台 97年度 431台 98年度 299台 99年度 101台 合 計 6372台 F型製造台数 94〜99 約4〜500台
Q4)
GPZ1100の開発目標・コンセプトは何ですか?A4)
高性能だけを求めるようなものではなく、広範囲用途で使えるようなマシンをコストを抑えて作成することを目標としました。
全体的にはNinja900のイメージして作りました。
ちなみに、エンジンは水冷のゼファーのようなイメージで作られたそうです。
とにかく、ライダー本位のベーシックなオートバイを目指しています。
Q5)
GPZ1100の開発に要した期間はどのくらいですか?A5)
1.5年の開発期間を要しました。
Q6)
GPZ1100の開発で苦労した点・こだわった点は何ですか?A6)
ABSの組み込みに苦労したそうです。
ホイルベースが長いところを如何にコンパクトにまとめるか、ウィンドプロテクションを犠牲にしないデザインにもこだわっています。
ちなみに、GPZ1100のCD値(空気抵抗計数値)は0.36です。ZX-12Rでは0.3程度とのこと。
Q7)
なぜ、フロントキャリパーは2podのものを装備しているんですか?A7)
トキコでいい2podキャリパーを持ってきたから・・・・との、コメントでした。
(ちょっとだけ暴露話)
この質問に回答されたときの歯切れがちょっと悪くて苦笑いしながらのご回答でした。
本当は4podあたりのキャリパーを付けたかったようです。やはり、コスト重視の方針がこのあたりに反映されていると考えて間違いないでしょう。
もちろん、標準のキャリパーでも十分な性能は持っておりますのでご安心を。
余談ですが、フロントフォークには41φのものを装備していますが、本当は43φを採用してしっかりしたかったそうです。
Q8)
95年モデルの青が1年で終わってしまった理由は?A8)
余り売れなかったからです。
(余談)
単色を用いるのはイメージカラーを定着させるという目的があるそうです。
デザインの良いバイクなどは単色にして、そうでないものはグラフィックなどでカバーするというデザイン設計の裏技があるとのこと。
また、黒・金のデザインにすると売れ行きが伸びる傾向があり、いざというときには黒・金モデルを出すという逸話もあります。最近はライムグリーンのようですが。
Q9)
チェーンのアジャスターがエキセントリック方式ではないのはなぜ?A9)
スイングアームにエキセントリックを採用すると剛性が上がります。
しかし、GPZ1100のフレーム形状では高速域にではフレームの剛性がスイングアームの剛性に負けてしまい、バランスが崩れてしまいますので、あえて不採用としています。
Q10)
サイドスタンドの傾きが大きいような気がしますが、意識的にそうしたのですか?A10)
荷物を搭載すると車体が起き上がるため、サイドスタンドの傾きを大きくしてバイクが倒れなくするようにしています。
Q11)
マフラーのサイレンサー部を別体にしなかったのはなぜですか?A11)
ベースとなったのはZZ-R1100のものですが、余り一般ユーザーがいじれないように考慮されています。
Q12)
ZZ-R/ZRXと比較して重心が高いように思えますがどうしてですか?A12)
開発時にサスペンションのピボット周りが弱かったためリンクの特性を変更することで対策した結果、重心が上がってしまいました。
Q13)
ナンバー灯をテールランプと別体にした理由は?A13)
ナンバー灯とテールランプを共用すると設計上50mmほど全長が長くなってしまいます。
ただでさえホイルベースの長いGPZ1100ですから、それは避けなければならなかったため別体のデザインになりました。
また、テールランプのレンズはあのザンザスと同じ部品を用いています。
なるべく、既存のパーツを流用することでパーツの開発費用を抑えるという効果もあるようです。
Q14)
ABSユニットの耐久性はどのくらい?A14)
通常の使用では特に気にすることはありません。
ずーっと使えます。
Q15)
ABSユニットの日常メンテナンスで気を付けなければいけない点は?A15)
特別なものはありません。普通のバイクと同じようにタイヤの空気圧・摩耗やパッドの摩耗に注意していればいいです。
社外品のパッドの使用は社内テストは行っていませんが、特に問題はないということでした。
Q16)
ABS仕様はズバリ成功したのですか?失敗したのですか?A16)
メーカーとしては成功したと思います。
バイクの安全性を高める上で、ABSの技術は重要だと考えているので今後も研究は続けていくとのことでしたが、今後の開発中の車種へABS搭載の予定は無いようです。
やはり、価格が一番のネックになっているとのことです。
A7)
とりあえず、ここを見て下さい。(^_^;
Q6)95年式のGPZのリアブレーキに不具合があるって聞いたんですけど・・・
A6)
95年式のGPZ1100、いわゆるZX1100-E1には、ブレーキペダルを踏むとペダルが油ぎれのため戻ってこないというトラブルがあります。96年型(E2)からブレーキペダルにブッシュをつけて改良してあり95年型とも互換性ありだそうです。
部品番号 旧=43001−1354 新=13236−1285
A5)
○国内 メイン #95 ○逆車 メイン #110
パイロット #35 パイロット #35
ニードル(1.4)N2PK ニードル(1.4)N2LB
ニードル(2.3)N2PN ニードル(2.3)N2LC
Q4)輸出仕様と国内仕様のドリブンスプロケの丁数に違いあるの?
A4)
国内仕様は 43T 輸出仕様は 45T です。
3)輸出仕様なのでハザードが無いんです。ハザード欲しいよぉ〜
A3)
社外品のハザードキットなどを使う方法もありますが、ここでは国内仕様のスイッチボックスと交換する方法をお教えします。
ただし、ポジションランプはウィンカーポジションになりませんので注意してね。
詳しくはこちら
A2)
カワサキお客様相談室へ電話して車体ナンバーを伝えると、どこの仕様か
教えてもらえます。カワサキお客様相談室
078−925−2003
A1)
フルスケールメーターキットがありますので、メーターのみ交換しましょう。
部品番号 99995−1324
部品名 キット・スピードメーター
(国内仕様ZX1100-E1パーツカタログより)
もしくは、
25005−1577
(輸出仕様パーツカタログより)
そのまま交換すると積算走行距離が0kmになりますので、カウンターをいじって距離を合わせておきましょうね。(^_^;
交換レポートはこみねっちさんのHPにあります。