本文へスキップ

ピアノ教室 <Pianoforte>〜ピアノフォルテ〜は 江東区豊洲にある 個人ピアノ教室です

ご入会・体験レッスンのお申込みは こちら↓

お問い合わせ

作品解説explanation

ワルツ第9番 変イ長調「別れのワルツ」op.69-1 (F.F.ショパン

小学生の頃、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンなど、子供向けに書かれた作曲家の伝記シリーズを読んだことがあります。中でも一番気に入っていたのが「ショパン」の物語でした。

主人公はピアノの発表会の課題に「別れの曲」を与えられた小学生の女の子。なかなか上手に弾けず悩んでいると、ある日、近所の家の窓から「別れの曲」が聞こえてきます。ゆっくりと一音一音を大切そうに紡ぐその音色に誘われ、弾いていた年配の女性と友達になった女の子は、赤いリボンで束ねられた古い手紙の束と、この曲の作曲者ショパンの悲しい恋の話を聞く…というストーリーだったと思います。

この悲恋こそ、このワルツが贈られたマリア・ヴォジンスカと若き日のショパンのエピソードです。当時25歳だったショパンは、8歳下の恋人マリアにこのワルツを贈ります。二人は結婚の約束もしていましたが、1年後、マリアの両親から理由も告げられず婚約破棄の手紙が届き、突如この恋に終止符が打たれます。悲しみに暮れたショパンは、幸せだった日々にマリアから贈られた手紙の束を赤いリボンで束ね、生涯大切にしていました。

このワルツはショパンの生前に発表されることはなく、自筆の譜面は手紙の束とともに保管され、ショパン亡き後、遺品の中から発見されました。人知れず心に秘めた、切なく大切な思い出だったのでしょう。

「別れのワルツ」のタイトルはこのエピソードからきていますが、曲が書かれたのは幸せな時期です。どこかあどけなさも感じられ、ふわふわと可愛らしいものを愛でるような、切なさと脆さと夢見がちな旋律が印象的な、小さな宝物のような作品です。




店舗写真

information店舗情報

体験レッスンも行っております
お気軽にお問い合わせください

→お問い合わせはこちら

場所:東京都江東区豊洲2丁目
※ららぽーと豊洲の隣です
→アクセス