車輌作製記

~小田急1000形編(その1)~

 

このページでは小田急1000形の作製記を紹介します。今回の作製における加工のポイントとしては以下です。

    未塗装板キットからの作製

    前面のヘッドライト、テールライト点灯化

    オリジナル帯色の再現

    台車に西武FSを利用

 

2012/3/27~作成開始

2012/3/27 撮影

さて今回は小田急初のステンレスカーである1000形の作製をします。キットは今は発売されていない無塗装キットです。塗装済みキットは何度かリリースされていますが、帯色もその都度変わり、今ひとつ満足できない色調ですので、塗装(色調)には特に力を入れたいと思います。

キット自体は今はなきGM海老名ビナウォーク店にて購入したショップオリジナル製品で、お値段もまぁ手ごろと言ったところでしょうか。購入したのは2006~2007年ころだと思います。このキットも暫くの間、未着手状態で眠っていました。

2012/3/27 撮影

早速組立てに入ります。まずは無加工の中間車から。

ちなみに今回は新宿方の増結四連を作製します。

組立ては比較的しやすい部類ですね。特に問題なくストレートに組立て完了。

2012/4/2 撮影

さて、今回の車輌に関係なさそうな前面ガラスの登場です。何をするのかと言うと、ライト部分を切り出して使ってしまおうと言う試み。この前面ガラスは東武10030系のものです。

色々と代用できそうなものがあり、ネットで検索すると京急用のライトを使っている方もいらっしゃるようですが、たまたま店にあったものはこの他に無かったので…。

2012/4/2 撮影

と言うことで、前面のライト部分は画像のようにくり貫きました。まず、ヘッドライト、テールライト中心部にドリルで開口し、最後はヤスリで仕上げました。

上で作ったライトガラスをあわせながら、ぴったりとはまるまで根気よく調整する必要があります。

2012/4/7 撮影

ライト部分の開口が終わったので、先頭車両も組み立て。こちらも特に難しいことなくあっさりと組立て完了です。注意点としては、前面と側板の合わせ目に接着剤をはみ出さないようにする点ですね。ステンレス車輌はこの部分のパテ埋めはしないので。

2012/4/7 撮影

そしてもう一つ注意点を。

キットの説明書には誤りがあり、新宿方の先頭車両(四連の場合は、クハ1050)の妻板の指定が間違っています。この車輌の妻板、手すりの数が四ヶです。画像でいうと左側の妻板を取り付ける必要がありますのでご注意を!

と言うことで、画像右側はクハ1150になります。

2012/4/7 撮影

中間車輌のパンタグラフ配管。四連の場合はヒューズ箱の個数も一つずつになるため、特に加工の必要もありません。モールドされた形状も悪くないので、今回はパイピングもせず塗装すればOKです。

2012/4/22 撮影

箱組みが完了したので、塗装に入ります。

車輌作製に入る意気込みとして、色調にこだわる!と宣言しましたが、かなり悩みました。

まずはよく使う手として、GMの青22号を試しましたが、イマイチ。F-modelsの青22号も同様、ちょっと緑が強すぎる感じでした。

結局、調色して作ることに…。最終的なレシピとしては以下ですが、計量しながらやったとはいえ、途中で何度も追加した結果なので、この通りにやっても再現できるかどうか…。

後でステンレス色を塗装しないと何とも言えないのですが、(後でステンレス色を塗ってからの感想としては)満足の色になりました。

因みにこの画像では、あまり綺麗に写ってませんね。

☆レシピ

京浜ブルー(Fmodels)12ml

クリアーグリーン(クレオス)7ml

白3号(GM)3ml

→調合比 12:7:3

2012/4/22 撮影

帯を2mmでマスキングして前面部分のみGM8番で塗装しました。クリアーコートした後、前面部分全体をマスキング。この後車体ステンレス色を塗装します。

2012/5/6 撮影

車体にはガイアノーツのステンレスシルバーを使いました。ちょっと綺麗すぎる感じの色で、艶がありすぎるかなーとも思いますが、後に半光沢クリアーを吹くのでとりあえずこれで良いかな。

因みに最初、ガイアノーツのライトステンレスシルバーを使いましたが、さすがに明るすぎる色調となってしまったので、全剥離のうえ再塗装しました。今回も途中でまた全剥離…手間掛かってしまいました。

 

尚、画像で車体が傾いているのは床板をはめ込んでいる為です。

又、ステンレス色はコートしないと劣化しやすいので、この状態で一回、クリアーコートしておきましょう。

 

 

 

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