今日は20世紀ウィンナ・オペレッタのメロディ・メーカー、フランツ・レハールの生誕150周年です。
1870年4月30日、レハールはオーストリア=ハンガリー帝国のコマーロムに生まれました。ドイツ人の両親を持ち、軍楽隊の隊長で作曲担当でもあった父親から音楽の基礎を学びます。
12歳でプラハ音楽院に入学。ヴァイオリンを学びながら、ドヴォルザークに作曲を師事します。卒業後は父親と同じく軍楽隊長を務め、各地を転々としながら作曲活動を続けました。
レハールの名を世界中に広めた作品は、オペレッタ「メリー・ウィドウ」です。この作品は各国で絶大な人気を博し、レハールは作曲家として揺るぎない地位を築きます。
この「メリー・ウィドウ」はアドルフ・ヒトラーの愛聴曲でもあり、第二次世界大戦下、レハールの人生は複雑なものとなりましたが、今日では、シュトラウスU世亡き後、20世紀に再びウィンナ・オペレッタの流行を築いた主導的人物として高く評価され、伸びやかで親しみやすい彼の音楽は、今なお広く愛奏されています。