車輌作製記

〜京王5100系編〜

 

このページでは京王5100系の作製記を紹介します。

既に4輌編成の5018Fを作成済みであり、これと併結するために5118Fを作製し、7両編成化するのが目的です。

 

今回の作製における加工ポイントとしては以下です。

    ヘッドライト点灯化に伴い、ヘッドライトを“Tavasa PN011 民鉄用シールドビーム”に交換する

    動力ユニットとして“鉄道コレクションTM-06”を使用する

 

 

 

 

さてベースですが、GM NO.1009F 京王5100系3両編成セットになります。

塗装済み一体成型品ですが、屋根上機器や床下、内装などは塗装する必要があります。

製品としての全体的な出来はまぁまぁでしょうか。

若干、塗り分けが甘かったり、前面と側板との隙間が気になる所もありますが、塗装済み一体成型の最大のメリットである短時間で完成できる点を生かし、この辺りには目をつぶる事にします。

 

 

 

作業はインレタの転写から開始。文字周辺を台紙ごと切り出してセロハンテープで所定の位置に貼り付け後、バーニシャーで転写します。中間車は妻面のパンタ配管の向きに特に注意します。社紋とKEIOマークはどちらかを選択するのが正しい様な気がするのですが、既に作成済みの5018Fは両方とも貼っているので、今回も両方貼る事にしました。

そして全体をクリアーコートします。塗料はミスターカラーのスーパークリアー半光沢とスーパークリアー艶消しを2対1の割合で調合してエアーブラシで塗装しました。半光沢のみだと艶寄りになってしまい、個人的には好みではないため、上記の比で艶消しを調合しています。

 

 

 

次にライト周辺の加工をします。冒頭で述べた通り、ヘッドライトを“Tavasa PN011 民鉄用シールドビーム”に交換しました。見た目もキット付属のものよりも格段にいいですが、ライトの点灯化をする為にも交換したほうがやりやすいのです。値面にレンズが飛び出すほうがファイバーとの結線がし易いからです。先頭車のライトを1.3mmのドリルで拡張してライトケースを設置します(画像左)。

テールライトは別部品として流用できそうなものがなく、○穴を開けて点灯を試みました。しかし、穴径がせいぜい0.3mm程度にしか出来ないため、点灯状態がわかりにくく、また四角いライトで中心部のみが丸点灯する事に違和感があったので、点灯化を断念。改造を中止しました。後で穴埋めと整形が面倒です。。。

角型のライトケース、どこかのメーカーから是非発売してほしいです。

 

 

 

次に車体の前方、天板を25mm程度カットしておきます。カットしておかないと、後でヘッドライト用の光ファイバーがこの部分に干渉してしまいます。それからカットした部分の前方にリブが残るので、これも削っておきます。ライト部の裏面に1mmの角材3本を画像のように接着し、光ファイバーのガイドにします。

 

 

 

取り付けた角材とライト周辺には光が漏れないように艶消し黒で塗装後、0.5mmのプラ板で角材にふたをします。光ファイバーはφ=1mmのものを使用するので、角材が1mmでは全く余裕がありません。両サイドの角材のみ0.3mmのプラ板でかさ上げしてからふたをしました。

 

 

 

レンズを取り付けたらライト基板を実装します。車体の屋根板に厚手の両面テープで基盤を固定しました。ライト基板詳しい作り方はこちらを参照してください。ライト基板を実装する前にファイバー先端をクリアーオレンジで少々着色しました。やりすぎると濃くなってしまうので程々に。これで車体本体は完成。床下側の詳しい集電方法などはこちらを参照してください。

 

 

 

早速光らせてみました。色味はいつも悩むところですが、今回は白すぎず、黄色すぎずちょうどいい感じになったと思います。

 

 

 

次に動力ユニットの実装を行います。

画像上段はGMの動力ユニットを5018に使用した例ですが、下段の付随車と比べて明らかに台車の中心が外側にずれています。その為、動力車のみ連結間隔が異常に広くなってしまいます。

車輌間隔を狭める方法もない訳ではないのですが、軸間はかえる事が出来ないのと、ちょうど鉄コレTM-06が手元に合ったのでコレを流用しました。TM-06にはTS804の台車枠が付属しているので、台車枠に関しては何の苦労も不要です。

 

 

 

加工のポイントは3点

1.    GMの床下機器の台座を取り払い、床下機器のみを動力ユニットにゴム系接着剤で接着する

2.    動力ユニットの上面に0.5mmのプラ板を5mm×15mmに切り出してゴム系接着剤で接着する

3.    車体中央の裾に細切りの0.5mmのプラ板を接着して爪を作り、動力ユニットをはめ込めるようにする

 

2.については、動力ユニットに車体をかぶせた時に、接着したプラ板両端が車体内側のガラスに接触し、車高が付随車と同じ高さになります。

 

3.については、先頭車も同様の加工を行い(この場合、床下機器の台座中央部を少し削り、爪をはめ込めるようにする)床板と車体が外せるようにしておきます。

 

 

 

これにてめでたく完成です!

 

 

 

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