2017年5月1日 |
北海道鶴居村 |
カメラ: ニコンD500 レンズ: AF-Sニッコール 200-500/5.6 |
鶴見人を自称しながら、日本を代表するツルであるタンチョウを、冬の給餌場でしか見たことがない、これではいけないと思い、5月に北海道を目指しました。風連湖や厚岸でツルを見ることはできましたが、塘路ネイチャーセンターで参加した「タンチョウ観察エコツアー」は、やはりプロのガイドさんによる、価値あるツアーでした。標茶町の塘路が出発点ですが、鶴居村まで含む範囲でツルを探して車で回りました。 5月は抱卵の季節で、卵を育てているカップルは、一方が巣で卵を温め、もう片方が餌を取るために歩きまわっています。この写真はその片割れと思われます。川沿いを抜き足差し足忍び足で歩いて、すばやく水面にくちばしを突っ込んで何かを捕らえた瞬間です。獲物が何であるかは残念ながら特定できませんでしたが、何物かをくわえています。 ツルの夫婦のきずなが強く、原則として生涯添い遂げるというのは有名な話です。タンチョウは一度に二つの卵を産みますが、その卵が二つともダメになってしまったとき、7月ごろまでならもう一度卵を産みなおして抱卵するそうです。つまり、その年生まれたひなでも、大きさの違うのが存在するということです。渡りをするツルであれば、あまり遅く生まれてしまったら渡りの時期に渡る力がないという問題がありますが、北海道のタンチョウは渡りをやめてしまった群なので、遅く生まれても生き残れるわけですね。 |